動脈壁の弾力性からみる血管老化度の目安です。
生活習慣の見直しや、運動効果の確認、健康意識の向上に役立つ健康指標です。
保健指導など専門家のアドバイスの客観的データとしてご使用ください。
人は血管とともに老いる───。これは医学教育の基礎を作ったとされるアメリカ
の内科医、ウィリアム・オスラー博士の有名な言葉です。古くから医療の現場で
は、血管を若々しく保つことが健康の秘訣という認識がありました。血管年齢はそ
んな医療の現場で、医師によって提唱された言葉です。
血管年齢とは、血管の老化度を動脈壁の弾力性が年齢相応かどうかによって判断す
るものです。医学博士・高田晴子氏は、加速度脈波によって血管老化度を評価
する方法を開発し、特許を取得。非侵襲なうえに指先でわずか 18 秒で測定できる
手軽さから、予防医学の分野で注目を集めています。
血管年齢の測定に利用する加速度脈波の波形は、季節や不十分な睡眠、疲労などに
よる自律神経の乱れに影響を受けます。また、食事や有酸素運動などの効果によっ
ても変化します。血管年齢は、生活習慣を変えることで改善できるという認識を持
っていただき、一回の検査結果に一喜一憂せず、繰り返しチェックし、健康管理に
お役立てください。