日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会 認定施設

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ニコチン依存症

タバコの危険物質は、ニコチン、タールだけじゃない

タバコの煙には、4,000 種類の化学物質が含まれています。
その中には、何と 200 種類以上の 有害物質が含まれ、発がん性物質は 50 種類以上にのぼります!
有害物質のなかでも、よく知られているのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
そのほかにも、ペンキ除去剤に使われるアセトンや、アリの駆除剤に含まれているヒ素、車のバッテ リーに使われているカドミウムなど、
体に大変有害な物質がタバコの煙に含まれています。

なぜ吸わないとイライラするの?

喫煙者の中には、「タバコを吸うと落ち着く」「ホッとする」といった効果を感じる人が少なくありません。でも、それって本当なのでしょうか?
実は、タバコを吸って落ち着くのは、体内のニコチンが切れて「イライラする(ストレス)」ところに、 タバコを吸ってニコチンを取り込んだことで、イライラが解消されただけなのです。
ニコチンの欠乏と補給に左右される症状は、ニコチン依存症によるものです。
ニコチン依存症チェックで合計点が 5 点以上となり、ニコチン依存症と判定された場合、
以下の要件を満たしてい れば禁煙治療に健康保険等を適用することができます。


Q1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
Q2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
Q3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
Q4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。・イライラ・眠気・神経質・胃のむかつき・落ち着かない・脈が遅い・集中しにくい・手のふるえ・ゆううつ・食欲または体重増加・頭痛
Q5 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
Q6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
Q7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
Q8 タバコのために自分に精神的問題※が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。
Q9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
Q10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。

タバコであなたの余命が短くなる

「タバコを吸うと余命が短くなる」という話は、よく耳にします。
では、 具体的にどれくらい余命が短くなるかを知っていますか?
実は、タバコを吸う人は吸わない人よりも、余命が 10 年も短くなるのです。
英国のデータによると、70 歳時点の生存率をみた場合、タバコを吸わない人が 81%なのに対して、タバコを吸う人は 58%でした。
タバコを吸うだけで生存率が23%も低くなるのです。
対象: 英国の男性医師 34,439 例
方法: 喫煙習慣および禁煙開始年齢と死亡との関連について、50 年間にわ たりコホート調査(1951 年~2001 年)。

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方法:高所得国である 20 ヵ国について、50 歳以上を対象とした診療デー タ(1950~2006 年)を用いて禁煙に起因する死亡を推計した。
Preston SH, et al. : Int J Epidemiol 39(2), 430, 2010[L20110310128] より作図
「禁煙」が頭をよぎったにもかかわらず、「今さら禁煙しても間に合わな い」とあきらめている人はいませんか?
確かに若いときに禁煙を始めたほうが、余命を延ばすチャンスは高くなります。
しかし、たとえ 50 歳で あっても 6 歳、60 歳でも 3 歳は余命が延びる可能性があるのです。
禁煙の方法はいろいろあります。自分にあった失敗しない方法を探して、ぜひ今日から禁煙を始めてみましょう。

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対象: 英国の男性医師 34,439 例
方法: 喫煙習慣および禁煙開始年齢と死亡との関連について、50 年間にわ たりコホート調査(1951 年~2001 年)。 Doll, R. et al. : BMJ 328 (7455) : 1519, 2004 より作図
「病院の禁煙外来は、費用が高いのでは」と、心配している人はいませんか?
実は、禁煙治療は、健康保険等※1 を使って受けることができるのです。自己負担が 3 割の人は、
使用する薬にもよりますが、約 3 ヶ月の治療スケジュールで、禁煙外来費用は1 万 3,000 円~2 万円程度※2 です。
仮に、タバコを 1 日 1 箱吸う人の場合、8~12 週間分のタバコ代と、健康保険等を使った禁煙治療費を比べてみましょう。
グラフのように、あなたが禁煙治療に支払う費用のほうが、
タバコ代よりも安くなります(詳しくは医療機関にお問い合わせください)。
医師のサポートを受けながら禁煙を続けられて、しかも自己負担も軽いのであれば、禁煙外来に 行くメリットは大きいといえます。

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禁煙補助薬には、ニコチンを含まない飲み薬、ニコチンパッチ、ニコチンガムの 3 種類があります。
医師が処方し、健康保険等が使えるのは、ニコチンを含まない飲み薬と、
医療用のニコチンパッチ です。ニコチンガムと、一部のニコチンパッチは、
薬局で買うことのできる一般用医薬品になります。

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長年タバコを吸っているから、今さら禁煙しても変わらない」と誤解していませんか?
そんなことはあ りません。タバコをやめた時点から、さまざまな効果を実感できます。
たとえば、タバコをやめた直後から、家族や周囲の人が受動喫煙を受けるリスクがなくなります。
また、衣服や部屋、車にタバコのにおいがつくこともなくなり、周囲が不快に感じることもなくなります。
タバコをやめて数日後には、味覚や嗅覚が鋭敏になり、食べ物をおいしく感じるようになります 1)。
そのほかにも、目覚めがさわやかになったり、肌の調子がよくなる、
口臭がなくなるなど、日常生活 の中で効果を実感できます 1)。

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禁煙を続けることができれば、タバコでダメージを受けた体も健康に近づいていきます。
禁煙を 1 ヶ月続けると、咳やたん、喘鳴などの呼吸器の症状が改善します。
呼吸器の機能は禁煙の継続とともにさらに良くなっていき、
1 年後には、COPD 患者さんの肺の機能に改善がみられます。
禁煙期間が 2~4 年もすれば、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気のリスクが、タバコを吸う人と比べて著しく低下します。
10 年を経過すると、がんのリスクも低下します。10~15 年経つと、咽頭がんのリスクが、タバコを 吸う人と比べて 60%も低下します。
また、10~19 年で、肺がんのリスクが、タバコを吸う人と比べて 70%も低下します。
さらに、20 年で口腔がんのリスクが、タバコを吸わない人と同レベルになります。
このように、禁煙の生活が長くなればなるほど、タバコを吸わない人と同じ健康状態に近づきます。
禁煙が遅いということはありません。喫煙生活を見直してみましょう。

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「タバコをやめようと思っても、禁煙治療を受ければ、結局のところ出費が増える」と誤解している人 はいませんか?
今は、禁煙治療で健康保険が保険適用になります。自己負担 3 割として、8 ~12 週間で 13,000 円~20,000 円程度※2 です(処方薬によって異なります)。
タバコを 1 日 1 箱吸う人の 8~12 週間にかかるタバコ代が、24,000~36,000 円ですから、禁煙治療の 自己負担額は、タバコ代の約 1/2 ですみます。
1 人じゃ無理でも、医師と一緒に禁煙できて、しかもタバコ代よりも安いとなれば、
タバコをやめる のもいいなと思えませんか?

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