体重が増える原因や、健診で異常が出る背景には、日々の生活習慣だけでなく、心臓や内臓の病気が隠れていることがあります。大きく分けて、以下の2つのパターンに分類されます。
体重が増えた、健診で異常を指摘された
体重が増えた、健診で異常を指摘された

体重が増える原因や、健診で異常が出る背景には、日々の生活習慣だけでなく、心臓や内臓の病気が隠れていることがあります。大きく分けて、以下の2つのパターンに分類されます。
年齢とともに基礎代謝が落ちる一方で、食事の量や糖質・脂質の摂取量が若い頃と変わらないと、消費しきれなかったエネルギーが「内臓脂肪」としてお腹まわりに蓄積されます。内臓脂肪からは悪玉ホルモンが分泌され、これが血圧や血糖値、コレステロール値を上昇させます。また、肝臓に過剰な脂肪が溜まる「脂肪肝」は、お酒を飲まない方でも甘いものや炭水化物の摂りすぎによって引き起こされ、近年非常に増加しています。
「たった数日〜数週間で体重が2〜3キロ以上急激に増えた」という場合、それは脂肪がついたのではなく、体内に「水」が溜まっている可能性が高いです。心臓の働きが低下する「心不全」になると、血液を全身にうまく循環させることができず、足や肺などに水分が溜まって深刻なむくみを引き起こします。この場合、体重増加とともに「息苦しさ」や「足の強いむくみ」を伴うのが特徴です。
以下の項目に一つでも当てはまる方は、自己流のダイエットを始めたり放置したりする前に、医療機関での詳しい検査をおすすめします。
「怒られそう」「薬を飲まされそう」と病院を避けてしまうと、気づかないうちに病状が進行し、取り返しのつかないダメージを身体に負うことになります。早期に受診することで、食事や運動のちょっとした見直し、あるいは身体に負担の少ないお薬のサポートだけで数値を改善することが可能です。「自分は健康だ」と自信を持てるようになり、スッキリとした身体で、毎日を前向きで活動的に過ごすことができるようになります。
体重増加や健診の異常は、「どこが悪いのか」を正確に評価することが治療の第一歩です。当院では、放射線科・画像診断の専門的な強みと充実した医療機器を活かし、患者様の身体に負担をかけずに、内臓や血管、心臓の状態を「目に見える形」で精密に検査します。
肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などの内臓の状態を超音波で観察します。特に「脂肪肝」は、肝臓が白く光って見えるため、どれくらい脂肪が溜まっているかをリアルタイムで視覚的に確認できます。被ばくや痛みが一切ない、非常に安全な検査です。
健康診断の再検査として、現在の血糖値(HbA1c)、コレステロール値、中性脂肪、肝機能(AST、ALT、γ-GTPなど)、腎機能、尿酸値などを正確に測定します。また、心臓に負担がかかっている時に分泌されるホルモン(BNP)を測定し、隠れ心不全のリスクを評価します。
短期間での体重増加や息切れ、むくみがある場合に行います。心臓の筋肉の厚さや動き、ポンプ機能をエコーで確認し、心不全などの心疾患が隠れていないかを診断します。レントゲンでは心臓の大きさ(心肥大)や肺の水分貯留を確認します。
生活習慣病による「動脈硬化」がどれくらい進んでいるかを調べます。首の血管のプラーク(コレステロールの塊)の有無や、「血管年齢」「血管の詰まり具合」を測定し、将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクを予測します。
検査の結果、以下のような病気や状態が原因となっていることが多く見受けられます。
生活習慣病
糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)など。
脂肪肝(NAFLD/NASH)
肝臓に中性脂肪が過剰に溜まった状態。放置すると肝硬変や肝臓がんに進行するリスクがあります。
心不全
心臓のポンプ機能が低下し、体内に水分が溜まって体重が急増(むくみ)している状態。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
肥満によって気道が狭くなり、睡眠中に呼吸が止まる病気。高血圧や心臓病のリスクを跳ね上げます。
診断結果に基づき、患者様のライフスタイルやご希望に寄り添った、無理なく続けられる治療法をご提案いたします。
すべての基本となるのが生活習慣の改善です。極端な食事制限や激しい運動を押し付けることはいたしません。「ご飯を少し減らす」「1日20分歩く」など、患者様が「これならできそう」と思える目標を一緒に設定し、二人三脚でサポートします。
「自力でのダイエットが続かない」「脂肪肝を本気で改善したい」という方には、当院では医師の管理のもとで行う「メディカルダイエット」をご提案しています。GLP-1受容体作動薬というお薬を使用し、自然に食欲を抑え、胃腸の働きを緩やかにすることで、辛い我慢をせずに摂取カロリーを減らす治療です。
お薬の使い始めに、胃のムカつき、吐き気、便秘、下痢などの胃腸症状が出ることがあります。多くは数日〜数週間で身体が慣れて治まりますが、症状が強い場合はお薬の量を調整し、適切に対処します。
体質によりますが、確かな効果を実感し定着させるために、3ヶ月〜半年程度の継続をお勧めしています。
メディカルダイエットを目的とするお薬の処方は、原則として健康保険が適用されない「自由診療(全額自己負担)」となります。お薬の種類や期間によって費用が異なりますので、事前に詳しい料金体系を明示し、ご納得いただいた上で治療を開始します。無理に勧めることは一切ありませんのでご安心ください。
血圧や血糖値が著しく高い場合や、心不全の診断がついた場合は、適切なお薬(降圧薬、血糖降下薬、利尿薬など)を処方します。
お薬によっては、血圧が下がりすぎて「ふらつき」が出たり、血糖値が下がりすぎて「低血糖」を起こしたりする副作用のリスクがあります。定期的な検査で細かく状態をチェックしながらコントロールしていきます。
医師の診断のもとで行う各種検査や、生活習慣病・心不全に対する保険診療内でのお薬の処方は、すべて健康保険が適用されます。
※重度の心不全や、より高度な精密検査が必要と判断した場合は、速やかに九州大学病院などの連携医療機関へご紹介いたします。
「体重が増えたくらいで病院に行くなんて大げさだろうか」「健康診断の紙を見るのが怖くて、つい引き出しの奥にしまってしまった」
そのようなお気持ちになるのは、決してあなただけではありません。多くの方が同じような不安を抱えていらっしゃいます。
しかし、見えない不安から目を背け続けることこそが、将来の健康にとって一番のマイナスになります。当院では、患者様を責めたり、一方的に厳しい指導を押し付けたりすることは決してありません。あなたの生活の事情やお悩みに優しく寄り添い、内科・循環器内科・放射線科の専門医としての確かな知識で、最適な解決策を一緒に見つけていきます。
また、当院は九州大学病院で研鑽を積んだ専門医である院長が、24時間体制の「訪問診療」も行っています。もし将来、ご高齢などで足腰が弱くなり通院が難しくなった場合でも、住み慣れたご自宅で切れ目のない専門的な医療を受け続けることが可能です。
生涯にわたってあなたの命と健康をお守りする「かかりつけ医」として、スタッフ一同、温かくお迎えいたします。体重の変化や健診結果で少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽に当院までご相談ください。前向きで健やかな未来への第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
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